結膜下出血
白目(結膜)の部分が真っ赤になってしまう状態です。結膜の血管の一部が破れて出血することで生じます。目をこすったりぶつけたりすることで生じることもありますが、特にきっかけがなくても出血してしまうことが多いです。
自覚症状は少しの違和感を感じる程度で痛みもないため、自分では気付かずに周りの人に指摘されて気付く方もいらっしゃいます。目やになどもありません。
出血を早く消退させるための治療方法はなく、出血が自然に吸収されるのを待つしかありません。人によっては結膜下出血を繰り返してしまうこともあり、特に血液がサラサラになる薬を飲んでいる方ではよく起こります。
結膜下出血の症例写真
結膜下出血は下記の写真のように様々な見た目を呈します。時には他の病気との鑑別が難しいこともあるので、自己判断で大丈夫とは思わずに眼科での精査をしておくことが重要です。
記事監修 眼科医 渡辺 貴士
日本眼科学会認定 眼科専門医
東京医科歯科大学眼科 非常勤講師
大学病院や数々の基幹病院において第一線で多数の手術を行ってきました。特に白内障手術と網膜硝子体手術を得意としています。現在も東京医科歯科大学の非常勤講師を兼任しており、大学病院での手術指導および執刀を続けています。