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黄斑前膜(網膜前膜)

黄斑前膜は網膜の中心部(黄斑)の前に膜ができる病気です。網膜前膜、黄斑上膜、網膜上膜、セロファン網膜症、黄斑パッカーなどと呼ばれることもあります。40歳以上のおよそ20人に1人が黄斑前膜を発症すると言われています。

この黄斑前膜により、黄斑の網膜が引っ張られて網膜の構造が乱れると、徐々に視力低下が進行します。視力低下の他には、物がゆがんで見えたり、物の大きさが変わって見えることがあります。ゆがみなどの症状が進行してしまうと、手術をしても完全には改善しない場合があります。

病態の進行状況によっては、網膜に孔(分層円孔といいます)があくこともあります。

 

治療について

初期の黄斑前膜であれば治療はせずに様子をみます。一方で、前述の通り進行して網膜の構造が乱れてしまってから治療を行っても見え方の改善は限定的になってしまうため、定期的な経過観察をすることが重要で、ある程度進行した黄斑前膜には手術を行います。

手術は硝子体手術で、眼内の硝子体と黄斑前膜を除去するというものです。当院は日帰り硝子体手術を行っているため、当院にて日帰りで治療可能です。白内障手術が済んでいない場合には、硝子体手術の際に白内障も同時に治療することが多く、合計の所要時間は15-20分程度です。

 

下記は実際の手術中の写真です。鑷子(せっし)で、白色に染められた黄斑前膜をつかんで剥いている場面です。一通り黄斑前膜除去すると、綺麗な眼底が見えてきます。

 

▶︎硝子体手術について

 

記事監修 眼科医  渡辺 貴士

日本眼科学会認定 眼科専門医
東京医科歯科大学眼科 非常勤講師

大学病院や数々の基幹病院において第一線で多数の手術を行ってきました。特に白内障手術と網膜硝子体手術を得意としています。現在も東京医科歯科大学の非常勤講師を兼任しており、大学病院での手術指導および執刀を続けています。

▶︎医師紹介

 

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