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ゆがんで見える(歪視)

直線状や格子状のものを見た時に、線がゆがんで見える状態を歪視(わいし)、または変視症といいます。歪視(変視症)は、網膜の中心部である黄斑の構造が、様々な病気によって乱れてしまうことによって生じます。
 
 

<考えられる病名>

網膜の中心部分に異常な血管(新生血管)が生えてきて、網膜内に出血や浮腫が生じることで、黄斑の構造が乱れてしまう状態です。視力低下や歪視の症状を自覚します。抗VEGF薬の硝子体内注射によって、新生血管の勢いを抑えることが重要となります。
 
網膜の中心部である黄斑に、異常な膜が張ってしまう状態です。黄斑前膜が網膜を引っ張ることで網膜の構造が乱れ、視力低下や歪視の症状を自覚します。硝子体手術によって、異常な黄斑前膜を取り除く治療が必要となります。
 
網膜の中心部である黄斑に、穴が空いてしまう状態です。特に原因がなくても穴があいてしまう場合や、外傷に伴って穴があく場合があります。硝子体手術によって、目の中の硝子体を取り除いて、目の中にガスを入れる治療が必要となります。
 
網膜の下に漏出してきた水分が溜まることで、網膜が剥がれてしまった状態です。中年の男性に多く発症します。喫煙、ストレス、ステロイドの内服などが発症の危険因子とされています。自然に治る場合もありますが、病気の経過によってはレーザー治療が必要になります。
 
 

記事監修 眼科医  渡辺 貴士

日本眼科学会認定 眼科専門医
東京医科歯科大学眼科 非常勤講師

大学病院や数々の基幹病院において第一線で多数の手術を行ってきました。特に白内障手術と網膜硝子体手術を得意としています。現在も東京医科歯科大学の非常勤講師を兼任しており、大学病院での手術指導および執刀を続けています。

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