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クラレオンパンオプティクスプロ(Clareon PanOptix Pro)

[2025.12.11]
クラレオンパンオプティクスプロ(Clareon PanOptix Pro)という多焦点眼内レンズについて解説します。
 
 
クラレオンパンオプティクスプロはアルコン社の最新の回折型多焦点眼内レンズであり、クラレオンパンオプティクス(Clareon PanOptix)の後継モデルにあたります。光学特性としては3焦点の回折型レンズで、ENLIGHTEN®NXTテクノロジーという技術を盛り込んだ回折設計により、光のロスを6%まで抑えている点が最大の特徴です。素材や回折格子の範囲などの基本設計は変わっていないものの、前型のクラレオンパンオプティクスでは光のロスが12%生じていたことを考えると、これは目を見張る進化と言えます。
 
光のロスが減ることでコントラスト感度の改善などの効果が期待できますし、メーカーが提供する資料では、今までの3焦点レンズでみられた1m程度の距離における見え方の落ち込みが改善しており、また近方についてもわずかではありますが、明視域が拡張している可能性があるようでした。
 
クラレオンパンオプティクスプロは既に米国で発売されており、使用実績があるレンズです。この度2025年11月に国内で薬事承認が得られたため、本邦では2026年春頃より一般販売されることとなりました。
当院はクラレオンパンオプティクスプロの先行使用施設に指定されており、一般販売に先行してこのレンズを取り扱っています。
先行使用については薬事承認の関係で乱視矯正(トーリック)モデル以外のモデルが当初対象でしたが、その後すぐにトーリックモデルについても使用可能になりました。
 
クラレオンパンオプティクスプロは選定療養制度対象の多焦点眼内レンズです。手術費用については健康保険が適用されますが、多焦点眼内レンズ代金および多焦点眼内レンズ挿入に必要な追加検査費用については全額自己負担となります。
当院における選定療養対象多焦点眼内レンズ使用にかかる自己負担額は、レンズの種類や乱視矯正の有無にかかわらず一律片眼 30万円+税(33万円)です。
 

 

記事監修者について

渡辺 貴士
眼科医 渡辺 貴士

日本眼科学会認定 眼科専門医
東京科学大学眼科 非常勤講師

大学病院や基幹病院において多数の手術を行ってきました。特に白内障手術と網膜硝子体手術を得意としています。現在も東京科学大学の非常勤講師を兼任しており、大学病院での手術指導および執刀を続けています。

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